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■「内定切り」より痛手
いまも毎日、夢に上司が出てくる。自分の叫ぶ声で目が覚めることもある。やっと、資格取得の勉強を始めたところだ。彼女はうつむきながら言った。 「早く働かないと路頭に迷いますから」 新卒で入社した社員が、試用期間中に解雇や退職に追い込まれるのが「新卒切り」だ。 2008年秋のリーマン・ショック後、企業が09年4月入社予定の大学生の内定を取り消す事態が相次いだ。これが「内定切り」と言われて社会問題化し、厚生労働省は09年3月と4月に、悪質なケースと判断した15社を公表した。厚労省によればその結果、10年4月入社予定者の「内定切り」は減少、今年は企業名の公表もされなかった。 NPO法人労働相談センターの須田光照さんは、企業が「内定切り」を「新卒切り」に切り替えた面もあると見ている。今年4月から6月半ばまでに、30件を超える「新卒切り」の電話相談を受けた。杜撰な採用計画の修正が目的の企業にとっては、「内定切り」も「新卒切り」も同じことなのだ。 しかし、学生にとっては「新卒切り」のほうがダメージが大きい。日本企業ではまだ「新卒一括」が採用の基本だからだ。「新卒切り」されてしまえば、履歴書に「短期間での離職」という「傷」を持ちつつ、既卒者として転職市場で勝負することになる。複数の私立大学が「内定切り」にあった学生のために、授業料を減免した上で在籍を認める就職留年制度を設けたのは、「新卒」の肩書を失わせないためだ。 PR |
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